チャンスをつかむために必要な ライフプラン!
みなさんは、「千載一遇のチャンス」と感じたこと~「これはチャンスだ!」と思えたことがありましたか?
その時は一生懸命行動していてそう思えなくとも、後から考えると「あれが?!」と思えること……があると思います。
ただ、うまくそのチャンスを掴めたかどうかはともかく、普通は“後から”気付くことが多いんですよね。もし、掴み損ねた場合、次のチャンスを待つべきかどうかも悩みますよね?
そこで、今回のコラムでは、この「千載一遇のチャンス」が一生に何回ぐらいあるのか? 具体的に検証しながら、「なぜ、ライフプランが必要なのか?」考えていきたいと思います。
最初に結論を申し上げますが、自分自身の「ライフプラン」を持っていなければ、「千載一遇のチャンス」は掴めません。
よく「千載一遇のチャンス」と言うが・・・
そもそも「千載一遇のチャンス」の意味ですが……「滅多に訪れそうもないよいタイミング」や「二度と訪れないかもしれないと思えるほど恵まれた状態」のことをいうようです。ある意味、その人の持っている認識や感覚の話なのかもしれません。
つまり、正確にどういう時が「千載一遇のチャンス」なのか?は、その人その人によって違うということなのでしょうね。逆説的にいうと、「どういう状況が千載一遇のチャンスなのか?」具体的に思い描いていないと認識すらしていない~できないということでしょう。
だから、“後から”ハッと気付くわけです。
人生100年時代・・・ 人の一生って、どれくらいあるの? ~本当のお金持ちとは?
一般的には、「千載一遇のチャンス」のことを、「1,000年に1度、偶然訪れるくらいの好機」つまり、「一生に1度あるかないかの好機」と捉えている方が多いようです。
ただ、実はそうは問屋が卸さないのです。
まず、人の一生を計算してみましょう。
例えば、男性で4人に1人以上、女性でで2人に1人以上生きると言われる 90才まで長生きするとして・・・
- 何日間、生きることが出来ますか? → 32,850日(=90年×365日)=約3万日
- 何時間、生きることが出来ますか? → 788,400時間(=日×24時間)=約80万時間
- 何分間、生きることが出来ますか? → 4,704,000分(時間×60分)=約4,700万分
- 何秒間、生きることが出来ますか? → 2,838,240,000秒(=分×60秒)=約28億秒
どういう心証を持たれますか? 人の一生は、大体30,000日程度です。
人生100年時代≒100歳まで考えると・・・
- 何日間、生きることが出来ますか? → 36,500日(=100年×365日)=約4万日
- 何時間、生きることが出来ますか? → 876,000時間(=日×24時間)=約90万時間
- 何分間、生きることが出来ますか? → 52,560,000分(時間×60分)=約5,300万分
- 何秒間、生きることが出来ますか? → 3,153,600,000秒(=分×60秒)=約32億秒
となります。 心証・・・変わりましたか?
この数字を多いと思うか? 少ないと思うか?
私が確認したいのは、この時間を ”目一杯”生きることができますか? ということです。
つまり、実働でどれくらいの時間を使えるでしょうか?
寝る時間、食事をする時間、勤務している時間……健康的に自分自身で使える時間を考えてみると・・・意外と少ないかもしれません。
本当のお金持ちは、効率的にお金を使えた人(使える人)
FPというお仕事をしていると、「本当のお金持ちは、効率的にお金を使えた人(使える人)」だと思い知ります。
つまり、①時間単価を上げて稼ぐ成金タイプの人は、お金だけでなく貴重な時間も派手に使ってしまうことが多いのですが・・・ ②本当のお金持ちは、例えば、ご自身で創った財産や先祖代々の資産の”価値を守りながら”、”効率的”に”保有資産を使い”、時間単価を下げて、人生をエンジョイしている方だと思います。
つまり、特に住宅や電化製品など耐久消費財を購入する際には費用が嵩(かさ)みます。
必要性(ニーズ)と欲求(ウォント)だけでなく、利用期間を考慮し、時間単価(費用÷利用時間)に置き換えて、購入すると、結果として”お得な買い物”ができることが多いです。
例えば、冷蔵庫や洗濯機など費用が嵩む家電については、「計画的に」キャンペーン期間にまとめ買いすることで、割引額やキャッシュレス決済などのキャッシュバックポイントが大きくなります。他の買い物などに有効に使うことで、結果として「節約」=費用を”簡単に”減らすことができますね。
「千載一遇のチャンス」とは?
では、今回のコラムの本題~ 「千載一遇のチャンス」が一生に何回ぐらいあるのか? を考えてみましょう。
実は、この「千載」の「載」というのは、数字の単位です!
一(1)、十(10)、百(10の2乗)、千10の3乗)、万(10の4乗)、億(10の8乗)、兆(10の12乗)・・・無量大数(10の68乗)と同じ数字の単位なのです!
1載は、何と「10の44乗」ですから、1000載(千載)は「10の47乗」ということになります。
実際に書くと、こんな感じです。
1000載=100,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000
つまり、もうおわかりですね。
千載一遇 =千載分の一 は……
1/100,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000
となります。
では、一生に何回あるでしょう?
先ほどの試算では、人の一生は約28億秒(=90年×365日×24時間×60分×60秒):10の9乗の単位ですから……勝手に、黙って、巡ってくるモノではないと言うことです。
自分自身で掴んで行かないといけない部類のモノということです。
だって、数値的には10の38乗(10の47乗-10の9乗)という途方もない差があり、一生で1回も巡りあえないわけですから(泣)。
「千載一遇のチャンス」に巡りあうコツは?
「幸運の女神には前髪しかない」と言われます。
これは、「幸運(チャンス)は訪れたそのときに掴まなければならない」=後ろから追いかけても捕まえられないよ!という意味の格言です。
不思議ですが……人によっては、千載一遇のチャンスが何度も訪れる方もいらっしゃいます。
最初にお伝えしたように、千載一遇のチャンスも、“将来予測”をして、“事前準備”をしておかないと捕まえられないということです。
先行きの見えづらい世の中で、自分自身が何年後にどのような状況になっているか?を予測する将来設計~「ライフプラン」を事前に持っていないと、納得した決断もしづらいでしょうし、
そもそもどういうモノが「千載一遇のチャンス」なのか?イメージすらできないでしょう?
そう言う意味からも・・・商品提供を前提にするFP資格保有者ではなく、先ず「ライフプラン」を作成しサポートする シンの意味のFP に相談されることをお勧めします。
自分自身の「ライフプラン」、是非、作ってみて下さい!
以上
株式会社優益FPオフィス 佐藤益弘
- この記事は、Yahoo!Japanファイナンス マネー連載コラム「3分で分かる!イマドキのカードとお金」(2010年4月~2014年6月)/マイアドバイザー®にて掲載されたコラムを、2022年1月31日時点のデータを基にリライトしています。
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